現代にありがちな相続トラブルを回避する問題

近年の相続問題で、よく目にしているのが、長男の嫁などが両親の介護を行い、自分の家庭も犠牲にして懸命に尽くす。

それにも関わらず、いざ介護対象者である親がなくなった後の遺産相続では、完全に蚊帳の外にされるといったことが起こっています。

こういった理不尽な現実や、そうならないための対策について、ここでは紹介していきましょう。

長男の嫁は報われない

一般的に両親の介護を担当するのは、その家の長男の嫁であることが多いです。
実家にそのまま同居するケースは多いですし、年上の長女などがいたとしても、大抵は結婚を期に相手の家に嫁いでいる。

よしんば同居をしていなくても、古くからの家督相続制度の考えから、長男な継ぐべきという何の根拠も説得力もない理由で、親の介護を押し付けられることも珍しくありません。

そしてそのシワ寄せを一番食うのは、長男の嫁なのです。
長男の嫁がその言葉に従い、仕事などを犠牲にして懸命に介護に身をやつす。
でもいざ親がなくなって、遺産相続の話となると、自分達の権利だからと押し付けたはずの兄弟たちが分配分の遺産を奪おうと主張してくる。

そして、彼らが言うのは、あなたは結局、本当の子でもなんでもないのだから、遺産を受け取る権利はないということ。
このように介護を丸投げされた嫁が、懸命に尽くしても、理不尽な思いを受けてしまうのが現実なのです。

理不尽な思いをしないために

両親との関係が円滑でも、遺産相続となると、やはり血のつながりのある我が子が恋しいと思うもの。
中には、本当に尽くしてくれた人に多くの遺産を残してあげるといった方もいますが、現実的には少なくありません。

理不尽な思いをしないためには、生前にやはり遺言を残してもらうのが一番です。
ただ、介護をしてあげているから、遺言状に家をあげると書いて下さいとは、なかなか言い出すことは難しいですね。

考えてくれる親御さんであれば、妻の立場から養子にしてもらい、相続の権利を与えて、長男分と自分の分の2倍の権利を貰うという手もあります。

これも頼むのは難しいものですが、前述の家を下さいというパターンよりは、遥かに頼みやすいものではないでしょうか。

例えばこの場合だと、長男、次男、長女がいる場合、それぞれ3分の1が分配され、嫁にはゼロですが、養子になることで、長男と妻の分で遺産の2分の1を手に入れることができるわけです。